外観をそのままに、内装は現代の生活に便利な状態での改装が古民家の再生利用と言えると思っています。
我が家の母屋は、築120年を超えた日本家屋です。
新築で建てられたのが、江戸時代の元治元年坂本龍馬が暗殺される前後の年ということらしいです。
今の建築物件とは違い天井の高さが非常に高く、一部屋の和室の広さも広めに取った状態での間取りとなっています。
先日、馴染みの工務店さんと瓦屋根の修復と外壁の一部の修理の関係の工事を依頼した際に、我が家の古い家の今後について話したことがありました。
我が家の各箇所に使われている建築部材は、現在では使用できないほどの木材を使用しており、廃棄するにはもったいない状態で、かといって現状のままでは痛みが進んでしまうばかりとの話をされました。
本来なら、古民家を再建築するように、一旦家屋をバラしたうえで、躯体の部材を仕直して組み上げ、内装等の部材を取り替えれば、十分に建物としての強度を上げ古民家の状態を保てるものの、新築する金額の数倍の金額と工事期間を必要とすることを聞きました。
子供の頃の思い出は頭にあり、自分の記憶の中の家を壊すべきか再生させるべきか、最終的には工期と金額の問題になることを痛感しました。